Ngspice は、オープンソースで開発が継続されている SPICE 系回路シミュレータであり、 大規模な国際的開発コミュニティによってメンテナンスされている。名前の類似から誤解されることもあるが、 有限要素法ソルバの NGSolve とは無関係である。
Berkeley SPICE をベースにしており、アナログ回路、混載信号回路、デジタル回路など幅広い回路解析に対応する。 DC 解析、AC 解析、トランジェント解析はもちろんのこと、デバイスモデルの追加や ユーザー定義の振る舞い記述による柔軟な拡張が可能である。
また、KiCad などの回路 CAD ツールとの統合が進んでおり、オープンソースのエコシステムの中で 事実上の標準回路シミュレータのひとつとなっている。教育用途から研究開発、 個人設計者による利用まで幅広い層に支持されているのが特徴である。
総じて Ngspice は、無料かつ柔軟性の高いオープンソース SPICE 環境として、 商用ツールに比肩する機能を持ち、電子回路シミュレーションの入門から実用まで対応できる 定番の OSS である。