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Finite Element Method Magnetics

ソフト名：
FEMM（Finite Element Method Magnetics）
ソルバー技術：
有限要素法（FEM）
静解析・準静的解析
時間高調波解析（AC）
※過渡解析は渦電流考慮なし
次元：
2次元・軸対称
開発元：
David Meeker
ライセンス：
Aladdin Free Public License
完全無償・制限なし
ソースコード：
公開（C++）
GitHub（ミラー）
バイナリ：
Windows版のみ（32/64bit）
無償ダウンロード
解析モジュール：
磁場解析（静磁場・AC磁場）
静電場解析
定常熱伝導解析
定常電流場解析
スクリプト言語：
Lua 4.0（内蔵）
全機能をスクリプト制御可能
外部インターフェース：
OctaveFEMM（MATLAB/Octave）
MathFEMM（Mathematica）
pyFEMM（Python）
SciFEMM（Scilab）
ActiveXサーバー経由
MATLAB/Simulink連携：
OctaveFEMM経由で完全統合
Simulinkからの直接制御
リアルタイムパラメータ変更
co-simulation対応
適用分野：
- 電気機器設計（モータ、変圧器）
- 磁気回路設計
- 誘導加熱
- センサ・アクチュエータ
- 教育・研究用途
メッシュ機能：
Triangle自動メッシュ生成
適応メッシュ細分化
スマートメッシング
境界層考慮
近年の動向：
- ユーザー数が急増中
- 教育機関での採用拡大
- YouTubeチュートリアル増加
- コミュニティ活発化（groups.io）
- 商用ソフトからの移行事例増
特徴：
- 2D専門による高速・安定動作
- 直感的なGUI
- 学習曲線が緩やか
- 豊富な材料ライブラリ
- 20年以上の開発実績
開発：
継続中（年数回アップデート）
コメント：

FEMM は、アメリカの電気工学研究者 David Meeker 博士 によって開発された 無償公開の 2 次元／軸対称専用の有限要素解析ソフトウェアである。電磁界解析をはじめ、 静電場や熱伝導解析にも対応しており、教育・研究から産業の初期設計段階まで幅広く利用されている。

解析対象が 2 次元平面および軸対称問題に限定される一方で、 充実した GUI と直感的なモデリング機能を備えているため、 入門者でも比較的容易に電磁場解析を扱えるのが大きな特徴である。 この使いやすさから世界中に多くのユーザーコミュニティが形成されており、 モータ、アクチュエータ、磁気センサなどの解析に幅広く活用されている。

また、Lua スクリプトによる自動化やバッチ処理も可能であり、 パラメトリック解析や最適化を行いたい研究者・設計者にとって柔軟な拡張性を持つ。 軽量でシステム要件も低いため、教育現場や研究室での簡易電磁界解析ツールとしても定番となっている。

ユーザー利用期間：
2007–現在
設計利用経験：
IABC の研究